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この話のよりどころ

この本のむかしの話がどこから来たのか、そしてどこまでたしかめたのか

この話のよりどころ

この本に出てくるむかしの話や数が どこから来たものなのかを書いておきます。チャプターごとに いちばん下にも そのチャプターのものだけが べつについています。

本が言っていること

右のはしは わたしたちがどこまで見たかです。原文を読んだ はその論文や記録を じかに開いてみたもので、引用でたしかめた は原文の文をうつしてのせた ほかの資料でたしかめたものです。

チャプター本が言っていることよりどころどこまで見たか
1.11980年代には人が規則を何千も書き入れ、それを工場や会社で本当に使っていた引用でたしかめた16引用でたしかめた
1.1規則がふえるほど、管理する仕事が規則を書く仕事より大きくなった引用でたしかめた17引用でたしかめた
1.2チェッカーのプログラムが つくった本人に勝ちはじめた。対局にかかった時間は八時間から十時間原文を読んだ 要旨のみ · 601~602ページ6 7原文を読んだ 要旨のみ · 601~602ページ
1.3「人工知能」ということばがはじめて使われたのが1955年で、夏のひと季節を見こんだ計画だった原文を読んだ 全文5原文を読んだ 全文
1.3のうの神けいをまねて計算する考えは1940年代に出た引用でたしかめた1引用でたしかめた
1.3その考えでつくった機械が1950年代に出た引用でたしかめた8引用でたしかめた
1.3マッチ箱でつくった学習する機械は1960年代のものだ引用でたしかめた10引用でたしかめた
1.3何層も重ねたものを教えるやり方が1980年代に広く知られた引用でたしかめた29引用でたしかめた
1.3予想のカード七枚 — 何がいつできるかについて 人々がじっさいにのこしたことば引用でたしかめた23 3 24 8 25 26 5引用でたしかめた
2.11957年のはじめてのデジタル写真は176ますずつ、ぜんぶで3万ますほどだった原文を読んだ 全文20原文を読んだ 全文
2.2機械が読めるように 字の形をまるごと新しくつくった引用でたしかめた15引用でたしかめた
2.2手書きの字を読ませることが40年をこえてとけなかった — 印刷された字を読む商用の読み取り機が1950年代の半ば、郵便物の手書きのあて名を本当に読み取ったのが1997年引用でたしかめた28 27引用でたしかめた
2.32001年に出たやり方が顔さがしを十五倍速くした — 論文は384×288の写真を1秒に15枚あつかうと書いている。それまでのやり方が一枚に1秒ほどかかっていたというのは この二つから わたしたちが計算した値だ原文を読んだ 要旨 · 結論の節19原文を読んだ 要旨 · 結論の節
2.3カメラに顔の四角があらわれたのが2000年代の半ばだ引用でたしかめた21引用でたしかめた
2.41952年のはじめての音声みとめ機は 数字を十こだけ、それも決まったひとりの声で聞き分けた引用でたしかめた4引用でたしかめた
2.41990年代の書きとりのプログラムは まず決まった文を読んでならさなければならなかった引用でたしかめた22引用でたしかめた
3.170年ほど前に 規則を書かずカードで教える機械が出てきた引用でたしかめた8引用でたしかめた
3.21958年にのうをまねた機械が発表され、期待がとてつもないものだった引用でたしかめた8引用でたしかめた
3.211年後に二人の研究者が まっすぐな線ひとつでは分けられないことを証明した引用でたしかめた13引用でたしかめた
3.2何層もあるものをどう教えるかが1980年代にとけた引用でたしかめた29引用でたしかめた
3.4マッチ箱304ことビーズでつくった、コンピューターなしで学ぶ機械引用でたしかめた10引用でたしかめた
4.1コンピューターがはじめて文字をあつかうとき 128こ入れることに決めた引用でたしかめた9引用でたしかめた
4.1世界のすべての文字を入れる方法が出るまでに30年ほどかかった引用でたしかめた9 18引用でたしかめた
4.2本をどこでもよいので開いて次のことばを書きとるだけで、英語のように見える文が出てきた原文を読んだ §3 · 7~8ページ2原文を読んだ §3 · 7~8ページ
4.41966年、かぎとなることばをさがして聞き返すだけのプログラム原文を読んだ 36ページ11原文を読んだ 36ページ
4.4秘書が席をはずしてほしいと言った — つくった人が自分で書きのこした話だ原文を読んだ 477ページ12原文を読んだ 477ページ
4.4つくった人が のちにAIを批判する側に立った引用でたしかめた14引用でたしかめた
6.11950年にひとりの数学者が「機械が考えているかどうかを どうすれば知ることができるか」を問うた引用でたしかめた3引用でたしかめた
6.1いまは話をするだけで人か機械かを分けることが とてもむずかしくなった — 人と機械をならべて5分ずつ話させた実験で、人をえらんだ数より 機械を人だとえらんだ数のほうが多かった原文を読んだ 要旨のみ30原文を読んだ 要旨のみ

実習は何でつくったのか

チャプター実習何でつくったか
2.2H1わたしたちが学習させた重みです。学習に使った字も わたしたちがえがきました
2.2P2·P3作者名を書かなくてよい写真です (CC0 · パブリックドメイン · Pexels)
2.2P3写真から反のうの地図を取り出すのには 先に学習ずみのニューラルネットを使いました。重みは配りません
2.3H11OpenCV の正面の顔さがし機です (BSD-3 · Apache-2.0)。数には手を入れていません
2.3H11·P4この本を書いた人がつくった代わりの動画三つです。AIでつくったものだと画面に書いてあります
2.3P4MediaPipe の顔・手・しせいです (Apache-2.0)。ぜんぶ同こんしてあるので 外へ要求が出ていきません
2.4H12·P5用意された声はコンピューターがつくったものです。画面にもそう書いてあります
3.1P6写真を数に変えるところまでが MediaPipe です。何であるかを決めるさいごの層は ここで自分で学習させます
3.3P8背景をわざと分けて集めた写真60枚です (Pexels)。人が目でたしかめました
4.1P124.2 で使うむかし話で わたしたちが自分でつくったかけらに切る規則です
4.2H5·P13著作権が切れたむかし話です — 方定煥、ジョーゼフ・ジェイコブズ、アンデルセン、楠山正雄
4.2P13上の話で わたしたちが学習させた小さな言語モデルです。もらってきた重みがありません
4.3P14多言語の言語モデルから取り出した数だけを使います。144枚のうち人が一枚をえらんだと画面に書いてあります
5.1P18·P19わたしたちがコードでえがいた絵で わたしたちが学習させた絵の機械の出力です
5.3P215.1 の絵をもう一度使います。新しくつくった資料がありません
5.3H9重ねて焼きつけるのに使う写真は すでに使っているパブリックドメイン・CC0 の資料です

わたしたちがはかったもの

文けんではなく わたしたちが自分ではかって得た数です。ほとんどは実習が画面でそのまま見せてくれます。

チャプター実習わたしたちがはかったもの
2.3H112001年のやり方が動画で顔を見のがす区間を秒ではかって、実習がその区間を通るように合わせました
2.4H12·P5用意された声で登録して 九こを試した値です。韓国語は登録した人が六回 · べつの人が二回、英語は九回 · 四回、日本語は八回 · 二回、スペイン語は九回 · 四回。英語はことばどうしがずいぶんちがうので 差が開きにくくなります
3.3P8たばAで教えると12このうち9こ、たばBで教えると12こぜんぶ当てます。まちがえる三枚は いつも背景が反対の写真です。実習が画面でそのまま見せてくれます
4.1P12言語によってかけらの数がちがうことは 実習がその場で数えて見せてくれます
4.2H5·P13前のことば三つで数えると このお話の本をそのまま写したものが59%で、学んだほうは0%でした。(英語版のお話の本ではかると33%です — くりかえされるところが少ないからです。日本語版は字ひとつで数えるので前の8字までで54%、学んだほうはやはり0%です)
4.3P14八つの文のうち点をつける七つで六つが合います。八つめは人でも分かれる文なので 点に入れませんでした。画面に出る数はこれではなく、自分と機械が同じところを見た回数です
5.1P18·P1932ますの小さな機械なので 四角が見えると画面に書いてあります

5部と6部には 文けんをあげられる行がほとんどありません。AIに何をまかせるか、自分のものがどう使われるか、自分はどんな決まりを守るか — こういうことには 正解を書いておいた文けんがありません。ですからそのチャプターは 答えをあたえず 問うだけです。

文けん

  1. McCulloch & Pitts, "A Logical Calculus of the Ideas Immanent in Nervous Activity", Bulletin of Mathematical Biophysics 5 (1943) 引用でたしかめた doi:10.1007/BF02478259
  2. Shannon, "A Mathematical Theory of Communication", Bell System Technical Journal 27 (1948) 原文を読んだ §3 · 7~8ページ doi:10.1002/j.1538-7305.1948.tb01338.x
  3. Turing, "Computing Machinery and Intelligence", Mind 59(236) (1950) 引用でたしかめた doi:10.1093/mind/LIX.236.433
  4. Davis, Biddulph & Balashek, "Automatic Recognition of Spoken Digits", Journal of the Acoustical Society of America 24(6) (1952) 引用でたしかめた doi:10.1121/1.1906946
  5. McCarthy, Minsky, Rochester & Shannon, "A Proposal for the Dartmouth Summer Research Project on Artificial Intelligence" (1955) 原文を読んだ 全文 原文を見る
  6. Samuel, "Some Studies in Machine Learning Using the Game of Checkers", IBM Journal of Research and Development 3(3) (1959) 原文を読んだ 要旨のみ doi:10.1147/rd.33.0210
  7. Samuel, "Some Studies in Machine Learning Using the Game of Checkers. II — Recent Progress", IBM Journal of Research and Development 11(6) (1967) 原文を読んだ 601~602ページ doi:10.1147/rd.116.0601
  8. "New Navy Device Learns By Doing", The New York Times (1958-07-08) 引用でたしかめた 原文を見る
  9. ASA X3.4-1963 — American Standard Code for Information Interchange 引用でたしかめた 原文を見る
  10. Michie, MENACE (1961) · "Experiments on the Mechanization of Game-Learning", The Computer Journal 6(3) (1963) 引用でたしかめた doi:10.1093/comjnl/6.3.232
  11. Weizenbaum, "ELIZA — A Computer Program For the Study of Natural Language Communication Between Man And Machine", Communications of the ACM 9(1) (1966) 原文を読んだ 36ページ doi:10.1145/365153.365168
  12. Weizenbaum, "Contextual Understanding by Computers", Communications of the ACM 10(8) (1967) 原文を読んだ 477ページ doi:10.1145/363534.363545
  13. Minsky & Papert, Perceptrons (MIT Press, 1969) 引用でたしかめた 原文を見る
  14. Weizenbaum, Computer Power and Human Reason (W. H. Freeman, 1976) 引用でたしかめた 原文を見る
  15. OCR-A (American Type Founders, 1968) · ANSI X3.17-1981 · ISO 1073-1 引用でたしかめた 原文を見る
  16. McDermott, "R1: A Rule-Based Configurer of Computer Systems" (1980) · Barker & O'Connor, Communications of the ACM 32(3) (1989) 引用でたしかめた doi:10.1145/62065.62067
  17. Soloway, Bachant & Jensen, "Assessing the Maintainability of XCON-in-RIME" (1987) 引用でたしかめた 原文を見る
  18. The Unicode Standard, Version 1.0 (1991) 引用でたしかめた 原文を見る
  19. Viola & Jones, "Rapid Object Detection using a Boosted Cascade of Simple Features", CVPR 2001 原文を読んだ 要旨 · 結論の節 doi:10.1109/CVPR.2001.990517
  20. NIST, "First Digital Image" · "Fiftieth Anniversary of First Digital Image Marked" (2007) 原文を読んだ 全文 原文を見る
  21. Fujifilm, "FinePix S6500fd" press release and specifications (2006-07-13) — the first Fujifilm camera with face detection 引用でたしかめた 原文を見る
  22. IBM ViaVoice user guide — "Enrollment" (reading set sentences to train the recogniser on one voice), 1990s editions 引用でたしかめた
  23. Simon, The New Science of Management Decision (Harper & Row, 1960 · 1965) 引用でたしかめた 原文を見る
  24. George Johnson, "To Test a Powerful Computer, Play an Ancient Game" (interview with Piet Hut), The New York Times (1997-07-29) 引用でたしかめた 原文を見る
  25. Moravec, Mind Children (Harvard University Press, 1988) 引用でたしかめた 原文を見る
  26. Hofstadter, Gödel, Escher, Bach (Basic Books, 1979) 引用でたしかめた 原文を見る
  27. United States Postal Service, 1997 Annual Report, p.43 — the Remote Computer Reader, built on University at Buffalo (CEDAR) handwritten address interpretation 引用でたしかめた 原文を見る
  28. OCR trade histories on the first commercial installations (Shepard / Intelligent Machines Research Corp. at Reader's Digest, mid-1950s) — decade only; no primary source located 引用でたしかめた
  29. Rumelhart, Hinton & Williams, "Learning representations by back-propagating errors", Nature 323 (1986) 引用でたしかめた doi:10.1038/323533a0
  30. Jones & Bergen, "Large Language Models Pass the Turing Test", arXiv:2503.23674 (2025-03-31) 原文を読んだ 要旨のみ 原文を見る